2014年02月25日

県内で唯一残る愛知郡役所の今

2月23日、久しぶりに愛知郡役所の前を通りました。

県内で唯一残る愛知郡役所の今

県内で唯一残る愛知郡役所の今

大正11年(1921)5月竣工した郡役所の建物、こころばえの会が保存運動に取り組み、平成24年9月に『愛知郡役所保存活用運動の記録誌 みんなで考えよう未来を夢あるまちに!!』を発刊されています。
この建物のをめぐって議会でも議論があったようですが、最近はこの建物についての話題は伝わってきません。

県内で唯一残る愛知郡役所の今

県内で唯一残る愛知郡役所の今

冬で雑草は枯れているが、やはり寂しい風景でした。

 大正10年(1921)4月に郡制廃止法が公布され、大正12年4月施行され郡は自治体としての性格を失い、大正15年7月に郡役所自体も廃止されます。このため、最後に建てられた郡役所のようです。

 郡役所廃止後は愛知郡教育会に移管され、昭和12年(1937)4月滋賀県は愛知郡農会に無償譲渡しました。昭和33年8月に滋賀県は敷地を滋賀県農協中央会愛知支部に有償譲渡し、今日ではJA東びわこのが所有しているようです。

 ところで、23日愛荘町町長選挙が行われ、新聞掲載の選挙結果では村西俊雄町長の路線を引き継いだとされる宇野一雄氏が当選されたとのこと。宇野氏は愛知郡役所の建物の活用も考えておられるやに聞きますが、建物の今後を見守ってゆく必要があるように思われます。
ただ、日夏里館のように日夏村役場・日夏村村会議場・産業組合事務所から彦根市に合併後公民館・町民会館として使用されてきた、自治や公民館として活用されたたてものとは大きく異なっています。
 愛知郡役所は、床高、建物の高さも高く、やはり威圧的な建物であるように思われ、その後の活用も全く異なっていることを忘れることが出来ないように思われます。
 愛知郡役所も、関係者の努力の上で保存され、歴史的建造物が地域の歴史の語り部として活用されていくことを願わざるを得ません。

23日の日夏里館の写真もどうぞ。
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Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 00:56│Comments(0)各地の取り組み
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日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。