2012年10月29日

「日夏山」を追い求めて

日夏里館の裏手に運び込んだ山車「日夏山」、現在シートをがかぶせていますが、県立大学院生の刈谷さんや学部生の中西さん・横木さんが日夏の山車「日夏山」について研究してくれています。

橋本町の曳山「金亀山」だとのとの伝承があるため、10月27日には橋本商店街の野瀬時計店の町野瀬正雄氏を尋ねました。
渋谷博さんにもお越しいただいていろいろお聞きしました。



山車は比較的早く5年くらいで終わったこと、飾り金具は着いていなかったことなど日夏山との矛盾はないように思われました。
また、袋町の山車との話もあったので、その点についても協力いただきましたが、袋町には山車はなかったとのことでした。
なお、その後、登リ町の繁栄山が日夏に行っているとの伝承があることを渋谷さんからお聞きしました。更に追求が必要なようです。

野瀬氏は北米移民や引き札についても資料を収集されておられ、興味深いお話を伺いました。

午後には、旧日夏村役場事務所で曳山の調査研究や今後の再生について、迫田先生、荒木さんにも加わっていただき、みっちり協議しました。



11月23日には第四回目の日夏里館フェスタを開催することになっています。
この時に何らかの紹介とアピールができるないか検討中。

乞うご期待

タグ :山車曳山


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 19:59 Comments( 0 ) 活動メモ

2012年10月22日

今年はコスモス

去年はヒマワリを植えた田んぼ、
今年はコスモスを蒔きました。





ヒエも負けずに生えてきて心配しました。
最近になって少し見られるようになってきました。

しかし、折角のコスモスの周りは、草原。



 後ろはもちろん、荒神山です。

一昨日は田んぼに「田華の豊稲」とか言う土づくり資材を散布して、
昨日は田掘りを実施。

今日、午前には日夏里館ではヨガが行われていました。

また、一昨日には、
曳山の「日夏山」を調査していてくれる滋賀県立大学の刈谷さんが、実測図を持ってきてくれました。
これからの研究成果が楽しみです。





Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 19:44 Comments( 0 ) 日夏の四季

2012年10月15日

日夏里館だより 創刊号

心地よい秋風が吹くようになってきました。
日夏里館運営団体の会で『日夏里館だより』を協力して発行することになりました。

創刊号は、登録文化財答申を記念しただよりです。
「日夏木曜ハウスだより」
「日夏里エコクラブよりお知らせ」
日夏歴史研究会だより「日夏の歴史と文化」
を収録しています。

11月23日(祝)には第4回目の日夏里館フェスタを開催します。
文化祭がなかったため始まった手づくりフェスタですが、今後日夏町自治会で文化祭が計画されるようなので、一応使命が終わりつつあるようで、日夏里館フェスタは今回が最後となるかと思われます。

フェスタ当日9時40分~と12時40分~、2回旧日夏村役場の見学会も計画しています。










今後、利用団体と協力してだよりを発刊していきます。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 21:24 Comments( 0 ) 日夏里館

2012年10月08日

県内唯一の郡役所

先般、地域遺産を活かしたまちづくりを考える会「こころばえの会」から旧愛知郡役所保存活用運動の記録『みんなで考えよう 未来を夢あるまちに!!』をお届けいただきました。
4年余りの保存への取り組みの記録と関係者の思いが記されていて、それもカラーで、興味深く拝読しました。



9月27日の朝日新聞滋賀版にも「旧愛知郡役所保存4年間活動冊子に」と題してこの記録集の発刊を報じていました。

新聞では、
「旧郡役所の保存をめぐっては、愛荘町が所有者のJA東びわこから土地建物を買収するため、近くの東近江署愛知川警部交番の土地を県から買い取り、JA側に代替地として売却する計画だった。
 ところが、町議会の反対で計画は暗礁に乗り上げ、今月4日の一般質問で町側は「隣接する愛知高校に来春併設される高等養護学校の生徒のための作業所や、町民との交流に使わせてもらえないか探っている」と答弁している。」と報じられています。

 記録冊子の末、徳田繁子さんのあとがきに、「今まで数回にわたり内外の清掃もやってきましたが、それもままならない状態です。この庁舎の前を通るたびに大きな草に覆われていることに心を痛めています。」とありました。

ふと心配になり、10月7日の朝、見に行きました。



 


 この建物についての感想は、床高も高く、背丈も高くかなり威圧的な建物のように思われることでした。

『近江 愛知川町の歴史』第四巻ビジュアル資料編 分冊二 愛知川町史編集委員会編集、発行愛荘町 平成19年3月によるとつぎのようです。

愛知郡役所は、大正11年(1922)に建設されたものの、同年郡制廃止、大正15年には郡役所も廃止されたという。
愛知郡教育会に移管され、その後滋賀県に移管。昭和12年(1937)4月建物は愛知郡農会に無償譲渡し、昭和33年8月敷地を滋賀県農協中央会愛知支部に有償譲渡、翌34年6月には14農協で敷地を共有登記。
53年9月敷地の一部が豊国排水路用地として滋賀県に売却、建物は愛知郡産業会館と呼ばれ、建物内は経済連(滋賀県経済農業協同組合連合会愛知川支所)・信連(滋賀県信用農業協同組合連合会)・共済連(滋賀県農業共済組合連合会)・愛知郡町村会・中央会(滋賀県農業協同組合中央会湖東支所)などに賃貸使用された。平成18年(2006)現在、敷地はJA東びこ・湖東農業協同組合・西小椋農業協同組合の三農協が所有、建物は愛知川町が引き継いだ愛荘町が管理している。(現在は異なる)

建設当時「広壮な庁舎」と形容され、
軒高が高く堂々とした概観とはその通りです。



細かい事情は知る由もありませんが、
地域の歴史的建造物、
それも滋賀県下で唯一残る郡役所の建物です。

できれば、「草取りぐらいみんなでしたい。」 そんな思いに駆られました。
先祖の営みに、できる限り敬意を表したいものです。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 06:04 Comments( 0 ) 各地の取り組み

2012年10月01日

台風の翌朝

昨日は、大型台風17号が近畿地方に接近し大変だった。
JR琵琶湖線も強風のため一時運転が中止された。
昨夜、強風と雨の中日夏里館を見に行ったが、何ともできなかった。

台風の過ぎた今朝の日夏里館です。



日夏里館は北側に雨風を強く受け、北側に染み込みがあったものの、大丈夫であった。中に入って点検してみたが、幸い吹き込みはないようだった。



裏手に置いていた曳山も無事だった。先ずは一安心。

登録有形文化財の答申を受けたとは言え、大雨や台風の時は心配である。
安心して寝ていられるように何とか改修をせねばならない。

まだまだ先を見えない。

努力したいと思います。
ご支援をお願いします。

ところで、大正時代の創建当時の姿に復元された東京駅に関係して、10月1日の天声人語文末には次のように記されていた。
建造物の復元は、そこにまつわる無数の、そして無名の記憶を守ることでもある。人は記憶の辺にたたずんで、熱いまま捨てた思いや、砕けた夢のかけらを拾う。」と。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:24 Comments( 0 ) 日夏里館
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。