2009年11月18日

日夏の再発見に努めるカールさん

イギリスから来られて、日夏に住まれているカールさん、
日夏の良さの再発見に努められています。
泉の平塚末子さんとカールさんが結婚され、先頃お子さんが生まれたとのこと。
日夏に住み続けられるとのことで、大変頼もしく思います。

 日夏に住み慣れた人びとが気づかないことを、別の視点で眺め再発見に努められています。多くの発見があることに期待したいと思います。
 去る16日、日夏ヴォーリズ建築である日夏町民会館に関係してインタビューを受けました。




 町民会館の保存についてや地域コミュニティーの現状と今後についての質問を受けました。
 その中でも話したのですが、日夏町は8つの単位自治会から構成されていますが、個別自治会でできるとと日夏町の単位でやっと出来ることなど段階があるように思います。歴史的には日夏町の単位は古い歴史を引いており、以前は小学校を持ち、農業協同組合そして村役場を持ち、早くから村議会を開催するなど、一つの地域として大切な役割を担ってきており、またまだ多くの可能性をもっているように思います。
 しかし、日夏町全体の行事であった町民運動会が、本年度開催が見送られることになったこと、これまで残されてきた町民会館、日夏の人びとが総力を挙げて建設されてきた日夏ヴォーリズ建築は自治会としては不要だとされるなど、大きく変化しています。しかし、それは日夏の人びとの総意であるとはなかなか言えないようにも思います。
 取り返しがつくことと取り返しがつかないことはしっかり区別して考えること、今の私たちが地域の先祖の営みを大切にしないなら、次の世代が今の営みを大切にしてくれることはないこと、子どもたちが地域の人びとの営みを肌で感じることができる場所があり、その保存に努力すれば、その気持ちや想いは次の世代にも伝わるのではないかと思います。少なくとも誰もが仕方ないと取り壊してしまったら、その可能性が全くなくなることだけは事実だと思います。色々な可能性を追求してみたいものです。

 ともかく、カールさんご夫妻にはお約束の時間があったにもかかわらず、大変お待たせして申し訳ございませんでした。
ちょっと寒かったですね。
 地域の中に慣れ親しみ気づかないでいることを発見し、みんなに提示していただければ幸いです。


 日夏ヴォーーリズ建築の保存は本当に容易ではないように思います。なんとかこの建物が地域の人々に愛され、地域の人々の憩いの場となることを願っています。皆様の協力をお願いします。

 なお、日夏歴史研究会代表の成宮恵津子さんや建物を利用されている皆さんが中心となり、12月6日、仮称「日夏町民会館フェスタ」の計画が進められています。また、紹介したいと思います。乞うご期待。 


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:00 Comments( 0 ) 日夏の人

2009年11月17日

11月15日のお宝市

11月15日 お宝市が開かれました。
せっかくですので、一部紹介しておきたいと思います。



書画の軸や珍しい野菜も出されていました。








お餅や魚の炊いたのまでありました。
天気は良かったのですが、あまり情報が伝わっていないようでしたのが残念でした。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:00 Comments( 0 ) イベント

2009年11月13日

日夏町民会館の二階は議場

 前々回に紹介した階段の天井は、水色と書いてしまいましたが、空色とすべきでした。若干雨漏りの跡も見られますが、機会があれば是非現地をご覧ください。


階段を上がった二階は大広間となっています。大広間は94畳あり、客間、控間も二階にあったようです。


この大広間は、日夏村役場の議場となった場所で、現在は町民会館の集会場所として活用されています。


床の間があり、書棚も作りつけられています。


ここには日夏村役場の記録が大切に伝えられています。


二階の奥から階段側を見たところでする。一部部屋に区切られています。

ところで、建物竣工時の二階の記念写真が残されています。


昭和10年の写真と考えられ、真ん中右が村長の寺嶋傳吉氏、真ん中左が組合長疋田由次郎氏です。写真左に写っている大きなのっぽの時計は、現在も残っていて歴史を伝えてくれます。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:00 Comments( 0 ) 建物内部

2009年11月11日

ちょっといっぷく 荒神山の景色はいかが!

 荒神山の一角に少年自然の家があり、その入口部分の里山が妙楽寺山仲間の山です。
去る11月8日山仲間による山掃除が実施されました。
 その時、妙楽寺山の頂上付近の見晴らしが良くないため、若干の木を伐採し見晴らしを良くしました。


 宇曽川、小海橋、野田沼、唐崎神社の丘陵、琵琶湖などを見通すことが出来るようになりました。
 当日は、構成員の高齢化と所用のため参加は少なかったのですが、この場所は少年自然の家に近いウオークラリーのコースの地点です。一度尋ねてみられては如何でしょうか。


 
 この日夏の里山は最近山掃除が出来て居らず、当日もその境界部分の掃除がやっとでした。山の斜面は斜めに倒れた木も多くあり、昔松茸が取れたときのように手入れがされた山に復活するには、多くの人手が必要です。



 こんな身近な里山が、活かされることを期待したい想いです。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:21 Comments( 1 ) 日夏の景観

2009年11月09日

ヴォーリズ建築に特徴的な階段!

ヴォーリズ建築に特徴的な階段について、扉の向こうの階段室として一部紹介しましたが、もう少し紹介しておきたいと思います。


 階段はゆったり幅広くつくられており、屈曲部には平面を設けています。



階段を上がった所は、事務室となっていますが、建設当初は部屋はなくテラスとなっていたことが確認されます。








階段の腰板はこんな感じです。板の両側には細い溝状に彫り込み、丁寧な面取りをしています。



階段部分の天井はどんな色と思いますか。

階段室入った所の天井はこんな色をしています。


 階段部分の天井はこんな色です。



 階段の上は、このようにきれいな水色です。空を見ているような感じがします。
階段上にはテラスがあり、もっと光が差し込むようになっていたはずです。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:00 Comments( 0 ) 建物内部
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。