2018年11月18日

地域の歴史資料を地域に残そう!

 「11月10日の彦根新聞には気になる記事が掲載されていました。特に、地域の人々の活動記録が、地域で保存されなくなっていることに危機感を持つべきように思われます。関係機関、関係者が真摯に対応すべきように思われます。」と11月11日のブログの端に書き込んだのですが、何のことか判らないと思われたことでしょう。
それは、「高宮の旧小堀商店 解体危機」の記事のことです。彦根市内でなく愛荘町歴史民俗資料館に資料が寄贈されたとのことについてです。

 小堀家は、高宮で麻布商を営んでいて、周辺地域との取引の記録 帳簿等が寄贈されたようです。そこには、高宮や日夏を含む周辺地域との関係を示す史料であったと思われます。
 中山道沿いの現地立っている建物は、空き家バンクに登録予定とのことで、建物の利用を働きかけれており、活用を期待しているとのことですので、保存活用が模索されており、現地での今後の保存活用に期待したいと思います。
 ところで、歴史資料について何故直接活動の舞台でない愛荘町の施設に収蔵されるのか? 地域の人々の営み・営為=歴史、その証人としての歴史資料、それはその地域にあってこそ意義深いものであるはずです。地域の人々にとっても、各博物館や地域の資料館、研究する人々(研究者)においても同じで、史料の減での保存こそがあるべき姿であることは、言うまでも無いことです。それにもかかわらず、どうして愛荘町の資料館に収蔵されることになったのが、その経緯は知る由もないですが、資料保存の基本を理解し、関係機関・関係者が協力して努力することこそが必要と思われます。
 彦根市には、彦根城博物館と彦根市教育委員会には歴史資料室、文化財部文化財保護課まであります。彦根市には井伊家関係史料しか必要なく、その保存しか行わないとすれば、彦根の地域の歴史資料の散逸と流出をしてしまい、幅広い地域の人々の歴史を粗末にし、歴史を曲げてしまいかねないように思われます。
 今回の経緯を明らかにし、関係機関が協力して地域の資料を地域で保存していけるように努力することこそ必要でないかと思われます。彦根市は文化財や歴史資料関係者の陣容は県下でもトップと思われ、それにふさわしい取り組み、将来に禍根を残さない取り組みを望みたいと思います。
 年寄りの浅薄な思いを許されたい。



Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:33 Comments( 0 ) メモ
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日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。