2010年11月27日

歴史講演会とフェスタ

 今日は日夏里館フェスタが開かれました。
 10:00から歴史講演会の講師は彦根市教育委員会文化財部長谷口徹氏。
 講演のタイトルは「わたしの町の戦国 日夏城とその時代」でした。



 日夏には「古屋敷」と呼ぶ所があり、日夏8ヶ村の成立以前の集落が山裾近くにあった。
 泉古屋敷や妙楽寺古屋敷などがあり、その一部は発掘調査がなされている。
 日夏城は戦闘の時の詰城で、3つの曲輪や土塁、堀切などが確認されている。
 平時は山裾の集落におり、先の古屋敷はその一端と考えられる。

 講演では、日夏城に最も近い(妙楽寺)古屋敷は14世紀~16世紀中頃の屋敷跡で、道路、土塁なども確認され、輸入陶磁も出土したとのこと。

 泉古屋敷では、水路、道路、石組み階段を備えた舟入などが設けられ、大量の貿易陶磁が出土し、「まち」の可能性があること、16世紀末には消滅し、集落の移動が明らかとのこと。

 講演の後半では、佐和山城をめぐる攻防をもとに戦国時代から井伊直政の時代までを概観しながら説明いただいた。

 さて、日夏里館の表には新しくなった消防車が出動し、野菜の販売など、一階ホールではパンや惣菜の販売がありました。


 


 村役場事務所の部分では、日夏ネーチャークラブ、日夏句会、大地の会、チュオンチュオンプロジェクト、泉エコーくらぶ、日夏歴史研究会、シルバー人材センター開発品などの展示があった。



 


 2階の和室では、最近では作られなくなった御講汁を味わうことができました。


 午後は大広間で、詩吟、木曜ハウスのコーラスをはじめいろいろな発表がありました。


 昨年に続いて2回目のフェスタ開催。賑やかな一日でした。
 旧日夏村役場の建物が、今後も地域で活用されていくことに期待したい。 



Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:51 Comments( 0 ) イベント
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日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。