旧日夏村役場は特異な事例か?

旧日夏村役場及産業組合合同庁舎である現「日夏里館」は、ヴォーリズ設計事務所の設計になる建物です。
現在も続いているヴォーリズ建築事務所にお聞きしたところ、村役場の事例は他にないようです。
ヴォーリズ建築の研究者として知られる 山形政昭氏も、
「村役場の建築のほか、市役所、県庁舎などの官の建築の無いのがヴォーリズの特色」と考えられるとのことです。
旧日夏村役場の建物は、特異な事例であるようです。
村役場建築としてはやはり唯一であるようです。
昭和9年(1934)建築当時の日夏村の人々の思いは、かなりのものだったと思われます。
日夏が北米移民を多く出した村であったこととも関係するように思われます。
完成時、日夏の人々にとって自慢の建物であったことは、当時の記録から知ることもできます。
こんな建物の謎を、現在報告書で解明中です。乞う、ご期待。
タグ :ヴォーリズ建築
建物調査報告書の準備中
今回も投稿が遅くなってしまいました。

去る1月24日は、大阪中之島にあるヴォーリズ建築事務所にお願いに参りました。副代表の荒木さんとともにお伺いしました。
日夏村役場と産業組合合同庁舎の設計図が41枚も残されていて、建物の設計当初の様子がたいへんよく分かります。
3月17日午後には調査成果を報告する講演会を計画しています。この報告書への設計図の活用についてお願い参ったというわけです。
幸い田中所長様からもご協力いただけるとのことで、たいへんありがたく思っております。
何とかよい報告書になるように努力したいと思います。
乞うご期待!
話題の大阪市役所もすぐ近くでした。大きな建物に圧倒されるくらいです。

ところで、日夏は毎日のように雪がちらつく日々で、田圃に降った雪はそのままです。
27日はこんな風景でした。

昨日1月30日朝にはうっすら雪が積もっていました。

雪で赤茶けた草は見えなくなっています。
寒いとばかり言っていられないので、今日は彦根市教育委員会の文化財課へお願いに行ってきました。
日夏村役場調査委員の先生方にも尽力いただきながら、なんとか報告書作成に邁進したいと思っております。
委員の先生方には、何とぞよろしくお願い申し上げます。
先ほど獅子舞の方が廻ってこられました。

去る1月24日は、大阪中之島にあるヴォーリズ建築事務所にお願いに参りました。副代表の荒木さんとともにお伺いしました。
日夏村役場と産業組合合同庁舎の設計図が41枚も残されていて、建物の設計当初の様子がたいへんよく分かります。
3月17日午後には調査成果を報告する講演会を計画しています。この報告書への設計図の活用についてお願い参ったというわけです。
幸い田中所長様からもご協力いただけるとのことで、たいへんありがたく思っております。
何とかよい報告書になるように努力したいと思います。
乞うご期待!
話題の大阪市役所もすぐ近くでした。大きな建物に圧倒されるくらいです。

ところで、日夏は毎日のように雪がちらつく日々で、田圃に降った雪はそのままです。
27日はこんな風景でした。

昨日1月30日朝にはうっすら雪が積もっていました。

雪で赤茶けた草は見えなくなっています。
寒いとばかり言っていられないので、今日は彦根市教育委員会の文化財課へお願いに行ってきました。
日夏村役場調査委員の先生方にも尽力いただきながら、なんとか報告書作成に邁進したいと思っております。
委員の先生方には、何とぞよろしくお願い申し上げます。
先ほど獅子舞の方が廻ってこられました。
タグ :ヴォーリズ建築
「珠玉の小品」旧水口図書館
9月25日、甲賀市へ行くことがあり、久しぶりにヴォーリズ建築である旧水口図書館に立ち寄りました。

2005年(平成17年)5月14日、10月16日に『日夏の歴史』発刊記念の講演会にお話しいただくため山形政昭氏に日夏村役場の建物を見に来ていただいたましたが、その時、午後一緒に氏のご案内で日夏歴史研究会5人で伺いました時以来です。
水口出身の実業家井上好三郎氏の寄付により、鉄筋コンクリート2階建て昭和3年(1928)10月竣工しました。昭和45年(1970)まで水口町立図書館として使用され、多くの人に本と出会う楽しさを提供しました。平成13年10月国の登録文化財となり、平成15年度に水口町により全面的な改修工事が実施され、平成16年4月から再び活用がはじまったとのこと。ヴォーリズ建築らしさにあふれた「珠玉の小品」とパンフレットにあるとおり、建築面積52㎡のこじんまりした建物です。現在市の補助金を得てNPOで管理されているとのこと。

突然におじゃましたのですが、管理を中心的に担っておられる和田高美さんがおられました。かわいいピアノも購入されたとのこと。
日夏里館にも日野の方とお越しいただいたことがあるとのことで、大変嬉しくなりました。一寸写真も撮らせていただきました。

既に全面改修が完成しており、大変羨ましい限りです。

2005年(平成17年)5月14日、10月16日に『日夏の歴史』発刊記念の講演会にお話しいただくため山形政昭氏に日夏村役場の建物を見に来ていただいたましたが、その時、午後一緒に氏のご案内で日夏歴史研究会5人で伺いました時以来です。
水口出身の実業家井上好三郎氏の寄付により、鉄筋コンクリート2階建て昭和3年(1928)10月竣工しました。昭和45年(1970)まで水口町立図書館として使用され、多くの人に本と出会う楽しさを提供しました。平成13年10月国の登録文化財となり、平成15年度に水口町により全面的な改修工事が実施され、平成16年4月から再び活用がはじまったとのこと。ヴォーリズ建築らしさにあふれた「珠玉の小品」とパンフレットにあるとおり、建築面積52㎡のこじんまりした建物です。現在市の補助金を得てNPOで管理されているとのこと。
突然におじゃましたのですが、管理を中心的に担っておられる和田高美さんがおられました。かわいいピアノも購入されたとのこと。
日夏里館にも日野の方とお越しいただいたことがあるとのことで、大変嬉しくなりました。一寸写真も撮らせていただきました。
既に全面改修が完成しており、大変羨ましい限りです。
タグ :ヴォーリズ建築
建物実測調査の推進
紹介が遅くなってしまいましたが、9月4日と5日に滋賀県立大学の迫田正美先生と先生の研究室に関係される皆さんにより、日夏里館の建物の現況実測調査を進めていただきました。

せっかくですので、最後に記念撮影。

本当にありがとうございます。
ところで、前回9月12日のブログを投稿しての夜は、稲刈りもできそうな月夜(中秋の名月)でした。
翌朝は3時に目が覚め、ラジオ深夜便の4:00過ぎからのからのラジオで、宮城県名取市で活動されている東北国際クリニックの桑山紀彦氏の話を聞いた。「地球のステージ」のブログも見せていただいた。少し考えさせられた。
9月20日夜には、日夏町自治会三役とはじめて話し合いがありました。
自治会長によると、旧農協の耐火金庫で保管している日夏村役場文書についても搬出される意向とのこと。
どうなるのか分からないものの、津波のため歴史・記録をすべてを失ってしまったところからの復活活動を思うと、痛んでいるとはいえ地域の先祖が残してくれた建物はある。
ともかく、そくからの出発を考えればいいかとも思うようにもなる。
話し合いの中でも申し上げたが、
・建物が喜んでくれるように考えること
・それは、この建物を建ててくれた地域の先祖が喜んでくれるように考えること
・それは、この建物を建ててくれた地域の先祖が悲しまないように考えることでもある。
このヒントは以前に県立大学の鵜飼修さんから教えていただいたように思う。
やはり常識的に理解でき、みんなが納得できるように考えること、そのように行動することが大切かと今更ながら思った。
明日は、臼摺り予定です。がんばります。

せっかくですので、最後に記念撮影。

本当にありがとうございます。
ところで、前回9月12日のブログを投稿しての夜は、稲刈りもできそうな月夜(中秋の名月)でした。
翌朝は3時に目が覚め、ラジオ深夜便の4:00過ぎからのからのラジオで、宮城県名取市で活動されている東北国際クリニックの桑山紀彦氏の話を聞いた。「地球のステージ」のブログも見せていただいた。少し考えさせられた。
9月20日夜には、日夏町自治会三役とはじめて話し合いがありました。
自治会長によると、旧農協の耐火金庫で保管している日夏村役場文書についても搬出される意向とのこと。
どうなるのか分からないものの、津波のため歴史・記録をすべてを失ってしまったところからの復活活動を思うと、痛んでいるとはいえ地域の先祖が残してくれた建物はある。
ともかく、そくからの出発を考えればいいかとも思うようにもなる。
話し合いの中でも申し上げたが、
・建物が喜んでくれるように考えること
・それは、この建物を建ててくれた地域の先祖が喜んでくれるように考えること
・それは、この建物を建ててくれた地域の先祖が悲しまないように考えることでもある。
このヒントは以前に県立大学の鵜飼修さんから教えていただいたように思う。
やはり常識的に理解でき、みんなが納得できるように考えること、そのように行動することが大切かと今更ながら思った。
明日は、臼摺り予定です。がんばります。
タグ :建物調査
地震に強いヴォーリズ建築
昨日8月7日は大変忙しい一日でした。
9:00~11:30まで日夏まちかど探検の第四回目として安田・五僧田・筒井の集落を歩きました。
限られた時間ながら、安田の本覚寺では坊守さんから寺の歴史に関係してお話しをいただきました。
五僧田の成宮惣右衛門家の民家の中も案内いただきました。
筒井では太鼓や寛政3年(1791)の鉦も確認しました。
また、銘酒「筒ヶ井」の盃の現物も見せていただくなどしました。
午後は勿論、旧日夏村役場の見学会および講演会でした。

講演のタイトルは 「人に優しいヴォーリズ建築 -各地の再生活動から-」
講師は、NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会理事で、旧日夏村役場建物調査委員をお願いしている石井和浩氏。
八幡郵便局の再生に取り組んでおられる経験と、各地への広がりを紹介いただくと共に、ヴォーリズ建築の特徴についてお話しいただきました。
建物の風格は人間の人格と同じく、その外観よりもむしろ内容にあります。との、現代に通用するヴォーリズの考え方なども紹介いただき、更に学んでみたくなりました。
お話しの中で、人に優しいヴォーリズ建築は、阪神大震災でも今年の東日本大震災でも震災に強い建物であったとのことを聞いて、少し嬉しくなりました。
傷みがあり改修が必要ですが、この日夏の建物が、ますます、日夏や周辺のみなさんに愛され、活用されていくことを期待したくなりました。
そして、夜には旧日夏村役場建物調査委員会。
一粒社ヴォーリズ建築事務所に保存されていた日夏村役場の建物設計図を確認いただきながら、建物調査報告書づくりを目指して議論をいただきました。
本当に、忙しく、しかし充実した一日でした。
ありがとうございました。
9:00~11:30まで日夏まちかど探検の第四回目として安田・五僧田・筒井の集落を歩きました。
限られた時間ながら、安田の本覚寺では坊守さんから寺の歴史に関係してお話しをいただきました。
五僧田の成宮惣右衛門家の民家の中も案内いただきました。
筒井では太鼓や寛政3年(1791)の鉦も確認しました。
また、銘酒「筒ヶ井」の盃の現物も見せていただくなどしました。
午後は勿論、旧日夏村役場の見学会および講演会でした。
講演のタイトルは 「人に優しいヴォーリズ建築 -各地の再生活動から-」
講師は、NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会理事で、旧日夏村役場建物調査委員をお願いしている石井和浩氏。
八幡郵便局の再生に取り組んでおられる経験と、各地への広がりを紹介いただくと共に、ヴォーリズ建築の特徴についてお話しいただきました。
建物の風格は人間の人格と同じく、その外観よりもむしろ内容にあります。との、現代に通用するヴォーリズの考え方なども紹介いただき、更に学んでみたくなりました。
お話しの中で、人に優しいヴォーリズ建築は、阪神大震災でも今年の東日本大震災でも震災に強い建物であったとのことを聞いて、少し嬉しくなりました。
傷みがあり改修が必要ですが、この日夏の建物が、ますます、日夏や周辺のみなさんに愛され、活用されていくことを期待したくなりました。
そして、夜には旧日夏村役場建物調査委員会。
一粒社ヴォーリズ建築事務所に保存されていた日夏村役場の建物設計図を確認いただきながら、建物調査報告書づくりを目指して議論をいただきました。
本当に、忙しく、しかし充実した一日でした。
ありがとうございました。