2014年10月27日

W.M.ヴォーリズ没後50年記念展

「ヴォーリズ・メモリアルin近江八幡-W.M.ヴォーリズ没後50年記念企画展-」見学のため近江八幡へ行きました。
リーフレット記載の地図に従い、白雲館を振り出しに見学。
2番目のハイド記念館・教育会館の展示が充実していました。


ヴォーリズ記念館、旧八幡郵便局・酒遊館→アンドリュー記念館→八幡商業高校の前を経由して池田町洋風住宅街へ。

ウォーターハウス記念館はきれいに改修されていました。
隣の吉田悦蔵邸は、道路からは会館もあまり見えなかったのですが、庭から見学させていただきました。



館内は撮影禁止のようでしたが、一枚だけ。

お昼は大衆食堂(初雪食堂)で。
昼頃から小雨で、急に寒くなった。いよいよ木枯らし一番とか。
自転車で廻ったので容易に廻ることができました。

ヴォーリズさんの心にふれ、ヴォーリズ建築にふれる一日でした。


タグ :近江八幡


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:39 Comments( 0 ) ヴォーリズ建築

2014年08月25日

実り多かった見学会・パネル展・交流会

8月23日・24日の「ヴォーリズ建築パネル展&旧日夏村役場耐震改修工事見学会」には多くの方に日夏里館に来館いただき、旧日夏村役場の現状をご覧いただきました。


特に23日11時から耐震改修の見学会には60名が参加されたようです。解説は石井建築設計事務所の石井和浩氏・土佐誠弥氏が担当いただきました。ありがとうございました。



午後には二階の大広間で、ヴォーリズ建築関係団体のパネルの前で順に説明いただき、その他参加者のコメントや質問などもなされ、交流が深められました。
展示は、
 旧醒ヶ井郵便局 
 滋賀大学陸水会館 1938年
 日本キリスト教団堅田教会 1930年献堂
 旧水口図書館 1928年竣工  稚木の会
 旧伊庭家住宅 1913年建築  オレガノ
 旧今津郵便局 1936年設計  ヴォーリズ今津郵便局の会
 公益財団法人近江兄弟社
 旧八幡郵便局 NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会
 日夏里館(旧日夏村役場) 1934年設計 日夏ヴォーリズ建築の会
どの団体にも課題はあると思いますが、最も苦労しているところが、やはり日夏里館かと思われました。

 日夏里館の保存への取り組みは5年程度とは言え、大変苦しい取り組みです。最も地域の皆のものであった建物、日夏村役場→日夏公民館→日夏町民会館→日夏里館と変化してきた建物は、日夏町自治会を中心にした地域の皆さんによって保存活用されるのが望ましかったのに、どうしてそのように取り組まれなかったのか。このような不幸な事例が再発しないよう、この日夏里館をめぐる歩みを検証し、その原因理由も明らかにしておくべきように思われます。

 日夏里館の場合は、まず屋根の補修をし、次いで建物調査を先行させ、その成果をもって登録文化財となりました。保存するために登録文化財としていただいたので、次に外壁の全面改修、一階の耐震改修、二階の耐震改修と2013年度から3年計画で耐震改修工事を開始しました。登録文化財となったため、2014年度から幸いに耐震改修に彦根市の補助を受けることができるようになりました。これは、県下でもはじめての事例かと思われますが、登録文化財保存の今後に参考になれば幸いです。
 なお、2日間のパネル展を振り返って、やはり互いに苦しい実情は率直に述べてもいいように思われました。

 今回の主催は、「滋賀ヴォーリズネットワーク」です。来年に向けての考えも披露されましたが、ヴォーリズ建築関係団体の交流が深まり、保存の輪が拡がっていくことを期待したい。
一粒の会の皆さん最後までありがとうございました。


 今日25日からは改修工事再開。天井を張る準備をはじめ、壁の復帰が始まりました。

 勿論、今後とも努力したい。
 ご支援もお願いします。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:43 Comments( 0 ) ヴォーリズ建築 日夏里館改修

2014年06月30日

奈良の『やまとびと』に掲載

奈良のfree paper「やまとびと」に日夏里館を取り上げていただきました。
雑誌の副題は「奈良から 人のぬくもり 自然のにおいを 感じる人へ」とのことで、非常に充実した紙面に感心させられます。

ヴォーリズの足跡を巡り、本来あるべき人の営みとは何かを考えるとする「ウィリアム・メレル・ヴォーリズの心」シリーズの第16回目として掲載いただいたものです。
タイトルは、「地域の歴史と人々の想いがこめられた日夏里館」です。



できれば、掲載誌で確認いただければ幸いです。

7月から9月にかけ、一階の耐震改修を推進します。
今日は、一人で草取りと掃除をしていました。
今日の日夏里館の写真も掲げておきます。



この建物が多くの方々に愛され、地域の歴史とともに伝えられ、活用されることを期待します。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:57 Comments( 0 ) ヴォーリズ建築 活動メモ

2013年08月13日

展示の余韻を楽しむ

 8月3日・4日の二日間、日夏里館で開催していただいた『ヴォーリズさんの設計室展-理想の住まいのつくりかたを読み解く-』では、展示図録を作成いただいたので、その図録によって余韻を楽しんでいるところです。


 展示図録では、前半にこの展覧会が組み立てられていく経過を解説しながら、展示制作をとおして分かったことを整理し、更にヴォーリズさんの住まいの理想について解説。後半は展覧会の展示パネル7枚とヴォーリズ建築事務所のスクラップブックからイングリッシュ様式・コロニアル様式・スパニッシュ様式の解説と適用について解説した5枚のパネルと理想の住宅模型が収録されています。企画制作は神谷悠実さんと指原豊さんで、NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動 一粒の会の発行です。是非一読をお勧めしたい。

 『ヴォーリズさんの設計室展』を企画・制作いただいた神谷悠実さんから、展覧会の図録に参考文献として記されていた神谷さんと富岡義人氏「W.M.ヴォーリズ建築事務所所蔵のスクラップブック「SPANISH」の内容とその設計への適用に関する研究」(『日本建築学会計画系論文集』第665号 2011年7月)をお送りいただきました。


論文は、タイトルにあるように、ヴォーリズ建築事務所所蔵のスクラップブック「SPANISH」の図版出典を1919-1930年の米国建築雑誌に確認し、スクラップブックの編集について検討し、さらに貼付図版のヴォーリズ実作への影響が顕著なものについての指摘がなされています。

 展示パネルでも、「ヴォーリズさんは関東大震災(1923年)以降、火事に強い住宅を作るべきであると言っていて、スタツコ壁を使ったスパニッシュ様式は、ヴォーリズさんにとって非常に合理的なものであったと考えられると指摘されています。

 今回の展覧会のベースとなっているヴォーリズさんの著作が、『吾家の設計』(1923年)と『吾家の設備』(1924年)です。『吾家の設計』は、大正12年(1923年)6月発行のものと12月発行のものでは表紙デザインの住宅が異なっており、関東大震災は大正12年9月1日に発生していました。大震災とも拘わることを考えておくべきようです。

 展示では、台所から設計を始めるヴォーリズの住宅建築は、女性に強く支持されることでしょう。模型を作成された子ども中心の住宅は、大邸宅でした。ヴォーリズさんが考えた小住宅についても考え合わせるとより参考になったように思われます。

 日夏里館へ見学にお見えになった方から、旧日夏村役場・産業組合合同庁舎である日夏里館の解説パネルが無かったことが指摘されていた。今後の課題としたいと思います。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:51 Comments( 1 ) ヴォーリズ建築

2013年08月05日

現代に通じるヴォーリズさんの設計 二日間の展示会

 二日間の展示会 
8月3日(土)と4日(日)の『ヴォーリズさんの設計室展』、いろいろな方にお見えいただきました。
一粒の会の全面的な協力により開催できました。
ありがとうございました。
展示会の雰囲気をお届けしたいと思います。








現代に通じるヴォーリズさんの設計
2日間のみの展示でしたが、
制作いただいた神谷悠実さんと指原豊さん、本当にありがとうございました。


これからも、ヴォーリズ建築の理解に努めたいと思います。
楽しい2日間でした。








Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:45 Comments( 0 ) ヴォーリズ建築
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。