2015年06月23日

彦根の張り子玩具?

変な木製品を残していました。
実は、彦根の張り子玩具の木型らしい・・・


昭和61年(1986)解体された旧日夏小学校学校博物館の部屋に残っていた不思議な木製品、実は彦根張り子の木型であることが判明しました。
黒くて少し気味悪いようなものでしたが、何か分からず取りあえず保存していました。
昨日近江の玩具研究家藤野滋さんがお見えになり、少し謎が解けました。


一見クジラのような木型は、「ピンピン鯛」と呼ばれる赤い鯛の張り子をつくるものでした。まさか赤い鯛になるとはとても思えませんでした。

ピンピン鯛は、近江郷土玩具研究会編『近江の玩具』の表紙左側やや下に掲載されています。草津地方では男児が生まれると母方の里からピンピン馬を送り、女児が生まれるとピンピン鯛が届けられたとのこと。赤い馬と赤い鯛で、赤色は厄除けで、元気に育つようにと願いが込められたという。
彦根では、張り子の首振り虎と鯛車があり、後者はピンピン鯛と同様な物です。今回確認した木製品の中には、首振り虎の頭の木型が残っていました。

今後の検討を期待し鯛。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 23:03 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。