2010年12月31日

吹雪の年末に想う

 雪の年末は珍しい。
 朝起きた時には雪が降っていなかったのに、見ている間に降りだし白くなっていった。
 10時半頃、


 12時近くには少し小降りとなった。




その後もどんどん降り続いている。

 さて、一昨年9月にはこの建物は解体されるとのことであった。何とか保存のための手を打ち、その時始めたこのブログもなんとか続けさせていただいている。

 今年2010年に入ってボランティアによる月4度の宅老所「木曜ハウス」がはじまり、カフェ イエティ・ファゼンダも今年春にはオープンした。利用団体の会議で町民会館の愛称を「日夏里館」と決定し、詩吟の会・俳句の会も昨年に引きつづき利用いただけた。月一度の手作りパンの販売もはじまった。
 秋11月27日には関係者のみなさの力によってフェスタの開催をいただいた。
 また、滋賀県立大学での近江環人地域再生学座のテーマとしても、ヴォーリズ建築である旧日夏村役場の活用について荒木氏を中心に取り組んでいただけることになり、検討が始まった。

 一方、建物自体についても近江環人地域再生学座の又吉氏を中心に取り組みが始まった。
 昭和9年(1934)9月7日上棟の棟札が発見され、そこには建設に関係した人々の名前がびっしり書き込まれていた。

 年末には一粒社ヴォーリズ建築事務所において日夏村役場建設時の設計図が確認され、建築時の設計図21枚を提供いただいたことはこの上なく有り難いことだ。この図面を検討整理することにより建設当初の様子を把握できるようになり、その後の改修についても検討が可能となった。そして、彦根工業高等学校の小梶先生等の協力を得られるようになったことも大きい。

 そして、年末12月21には湖東地域定住支援ネットワーク代表の奥貫隆氏と関係者が来館されたことも嬉しいことであった。

 1年を振り返ると色々なことがあり、建物が残ったことにより色々な可能性が生まれつつあることを確信したい。しかし、傷んだ建物の改修など課題も多い。敷地の草取りなどにも追われる1年でもあった。これらは私にとっては新しく加わったことであった。多くのみなさんの支援がなくては遂行できないことだということを実感した1年でもあった。

 日夏村の人々の思いが込められた建物であることを再確認しながら、この建物に関係していただける方々との関係を大切にしていきたいと思う。この建物が取り結ぶ人間関係の可能性に期待したいと思う。・・・・・




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 21:28 Comments( 2 )
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日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。