2015年10月05日

日夏里館だより14号 耐震改修完了、西福寺彫物ほか

『日夏里館だより』第14号が発刊されましたので、お届けします。
今回も満載。新しい発見もありました。
11月1日には、秋の展示と説明会「絵図から日夏の歴史を見る」。












Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 15:58 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会 日夏里館

2015年09月14日

「彦根張り子」の発見

9月12日の『しが彦根新聞』で、日夏里館で保存している張り子の木型が「彦根張り子」の木型として紹介された。
永年郷土玩具研究を進めてこられた近江郷土玩具研究会代表藤野滋氏は、江戸期の彦根の暮らしを象徴するものと「彦根張り子」を高く評価された。



正面から見るとアヒルのような頭は、トラの張り子の写真と比較して紹介され、首振りトラの頭であることがよく理解できる。
張り子を作っていたのも日夏町の北川家であったことも明らかにされた。

貴重な木型であることが判明したので、大切に保存していきたい。
できれば、来年の秋には日夏里館で展示も計画したいものです。
情報があればお知らせいただければ幸いです。
約30年前、残しておいて本当によかった。よかった。


タグ :彦根張り子


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 20:27 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会 日夏の歴史

2015年07月06日

張り子木型 意外な展開!

日夏里館だよりで紹介しました張り子の木型(旧日夏小学校の民具)について、その後急展開。
郷土誌『日夏の歴史』の中に、妙楽寺(日夏八ヶ村の一つで、日夏里館が立っている集落)に嘉永4年(1851)と安政4年(1857)、更に明治2年(1869)の記録に「面張職」が記されていました。妙楽寺の北川家と考えられ、同家では「面屋」(めんや)だったと聞き伝えおられました。



かつて水屋にあったという木製品を残しておかれました。
外に置かれていたこともあり、状態が悪いのですが、切り目が認められ、やはり張り子の木型であったことが確認されました。
張り子の制作は、明治17年(1884)に亡くなられた方までかと思われそうです。

日夏町の妙楽寺で彦根張り子が制作されていたとは、意外な発見でした。
また、先に報告した「おたふくさん」かと思った木型は、「猩々」とのことでした。


このことも意外でした。

藤野滋さんに教えていただきました。
ありがとうございました。
それにしても、少し不思議で気持ちが悪い物でしたが、木型を残しておいて本当によかったと思えてなりません。
この木型がなかったら、彦根張り子を制作した面張職の発見にたどり着くことはなかったように思われます。
旧日夏小学校の木型と一緒に保存することになりました。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 21:19 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会

2015年06月30日

日夏里館だより13号 改修・張り子・・・

日夏里館だより13号が発刊されました。
旧日夏小学校の民具ほか・・・











Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 19:10 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会 日夏里館

2015年06月23日

彦根の張り子玩具?

変な木製品を残していました。
実は、彦根の張り子玩具の木型らしい・・・


昭和61年(1986)解体された旧日夏小学校学校博物館の部屋に残っていた不思議な木製品、実は彦根張り子の木型であることが判明しました。
黒くて少し気味悪いようなものでしたが、何か分からず取りあえず保存していました。
昨日近江の玩具研究家藤野滋さんがお見えになり、少し謎が解けました。


一見クジラのような木型は、「ピンピン鯛」と呼ばれる赤い鯛の張り子をつくるものでした。まさか赤い鯛になるとはとても思えませんでした。

ピンピン鯛は、近江郷土玩具研究会編『近江の玩具』の表紙左側やや下に掲載されています。草津地方では男児が生まれると母方の里からピンピン馬を送り、女児が生まれるとピンピン鯛が届けられたとのこと。赤い馬と赤い鯛で、赤色は厄除けで、元気に育つようにと願いが込められたという。
彦根では、張り子の首振り虎と鯛車があり、後者はピンピン鯛と同様な物です。今回確認した木製品の中には、首振り虎の頭の木型が残っていました。

今後の検討を期待し鯛。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 23:03 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。