2014年08月25日
実り多かった見学会・パネル展・交流会
8月23日・24日の「ヴォーリズ建築パネル展&旧日夏村役場耐震改修工事見学会」には多くの方に日夏里館に来館いただき、旧日夏村役場の現状をご覧いただきました。
特に23日11時から耐震改修の見学会には60名が参加されたようです。解説は石井建築設計事務所の石井和浩氏・土佐誠弥氏が担当いただきました。ありがとうございました。
午後には二階の大広間で、ヴォーリズ建築関係団体のパネルの前で順に説明いただき、その他参加者のコメントや質問などもなされ、交流が深められました。
展示は、
旧醒ヶ井郵便局
滋賀大学陸水会館 1938年
日本キリスト教団堅田教会 1930年献堂
旧水口図書館 1928年竣工 稚木の会
旧伊庭家住宅 1913年建築 オレガノ
旧今津郵便局 1936年設計 ヴォーリズ今津郵便局の会
公益財団法人近江兄弟社
旧八幡郵便局 NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会
日夏里館(旧日夏村役場) 1934年設計 日夏ヴォーリズ建築の会
どの団体にも課題はあると思いますが、最も苦労しているところが、やはり日夏里館かと思われました。
日夏里館の保存への取り組みは5年程度とは言え、大変苦しい取り組みです。最も地域の皆のものであった建物、日夏村役場→日夏公民館→日夏町民会館→日夏里館と変化してきた建物は、日夏町自治会を中心にした地域の皆さんによって保存活用されるのが望ましかったのに、どうしてそのように取り組まれなかったのか。このような不幸な事例が再発しないよう、この日夏里館をめぐる歩みを検証し、その原因理由も明らかにしておくべきように思われます。
日夏里館の場合は、まず屋根の補修をし、次いで建物調査を先行させ、その成果をもって登録文化財となりました。保存するために登録文化財としていただいたので、次に外壁の全面改修、一階の耐震改修、二階の耐震改修と2013年度から3年計画で耐震改修工事を開始しました。登録文化財となったため、2014年度から幸いに耐震改修に彦根市の補助を受けることができるようになりました。これは、県下でもはじめての事例かと思われますが、登録文化財保存の今後に参考になれば幸いです。
なお、2日間のパネル展を振り返って、やはり互いに苦しい実情は率直に述べてもいいように思われました。
今回の主催は、「滋賀ヴォーリズネットワーク」です。来年に向けての考えも披露されましたが、ヴォーリズ建築関係団体の交流が深まり、保存の輪が拡がっていくことを期待したい。
一粒の会の皆さん最後までありがとうございました。
今日25日からは改修工事再開。天井を張る準備をはじめ、壁の復帰が始まりました。
勿論、今後とも努力したい。
ご支援もお願いします。
特に23日11時から耐震改修の見学会には60名が参加されたようです。解説は石井建築設計事務所の石井和浩氏・土佐誠弥氏が担当いただきました。ありがとうございました。
午後には二階の大広間で、ヴォーリズ建築関係団体のパネルの前で順に説明いただき、その他参加者のコメントや質問などもなされ、交流が深められました。
展示は、
旧醒ヶ井郵便局
滋賀大学陸水会館 1938年
日本キリスト教団堅田教会 1930年献堂
旧水口図書館 1928年竣工 稚木の会
旧伊庭家住宅 1913年建築 オレガノ
旧今津郵便局 1936年設計 ヴォーリズ今津郵便局の会
公益財団法人近江兄弟社
旧八幡郵便局 NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会
日夏里館(旧日夏村役場) 1934年設計 日夏ヴォーリズ建築の会
どの団体にも課題はあると思いますが、最も苦労しているところが、やはり日夏里館かと思われました。
日夏里館の保存への取り組みは5年程度とは言え、大変苦しい取り組みです。最も地域の皆のものであった建物、日夏村役場→日夏公民館→日夏町民会館→日夏里館と変化してきた建物は、日夏町自治会を中心にした地域の皆さんによって保存活用されるのが望ましかったのに、どうしてそのように取り組まれなかったのか。このような不幸な事例が再発しないよう、この日夏里館をめぐる歩みを検証し、その原因理由も明らかにしておくべきように思われます。
日夏里館の場合は、まず屋根の補修をし、次いで建物調査を先行させ、その成果をもって登録文化財となりました。保存するために登録文化財としていただいたので、次に外壁の全面改修、一階の耐震改修、二階の耐震改修と2013年度から3年計画で耐震改修工事を開始しました。登録文化財となったため、2014年度から幸いに耐震改修に彦根市の補助を受けることができるようになりました。これは、県下でもはじめての事例かと思われますが、登録文化財保存の今後に参考になれば幸いです。
なお、2日間のパネル展を振り返って、やはり互いに苦しい実情は率直に述べてもいいように思われました。
今回の主催は、「滋賀ヴォーリズネットワーク」です。来年に向けての考えも披露されましたが、ヴォーリズ建築関係団体の交流が深まり、保存の輪が拡がっていくことを期待したい。
一粒の会の皆さん最後までありがとうございました。
今日25日からは改修工事再開。天井を張る準備をはじめ、壁の復帰が始まりました。
勿論、今後とも努力したい。
ご支援もお願いします。