2011年05月30日

新緑の千手寺

新緑の荒神山の遺跡見学会、5月28日、今年は彦根藩とも縁が深い千手寺を訪ねました。


参加者で少し除草の作業をしてから、山口元規住職から千手寺についてのお話しをおうかがいました。



千手寺は、天平13年(741)行基の開基と伝え、もとは天台宗の寺院であった。織田信長の兵火により焼失したと伝え、江戸時代に入り、慶安5年(1652)に再興され臨済宗に改宗されたといいます。

 

現在の本堂は、宝暦4年(1754)に建立された方丈形式の本堂で、仏壇も横長の古風なもの。


本尊の釈迦如来坐像の右脇侍像の僧形坐像は、中国・唐からの将来像として注目されています。






「松老雲間」の額が掲げれた脇間の仏像などにつてもご紹介いただきました。


 
本堂の左手にある観音堂は、寛文6年(1665)に建立されたことが棟札から知られています。中央の厨子には千手観音立像と不動明王立像・毘沙門天立像の両脇侍像が安置されている。11世紀から12世紀にかけての平安時代後期の制作と考えられているが、古く考える向きもあるとのこと。



千手観音像も間近に拝見することができました。



堂内には閻魔大王が安置されています。かって子どもたちが訪れた時、悪いことをしたら閻魔大王に下を抜かれると聞かされたものだと年配の方は昔を思い出されていました。

折角ですので、最後にご住職と一緒に記念撮影。



以前は、5月8日の花祭りには、子どもたちや老人会の方がこの山寺を訪れ、甘茶を楽しみ、堂内を子どもたちは走り回り、上記の閻魔さんの話を聞かされたといいます。

新緑の山寺で半日ゆっくりさせていただくと、集落の中の寺院とは異なった雰囲気を味わうことができます。

山寺と地域の人々との距離が変わってきていることを知らない訳には行かなかった。

ゆっくりさせていただき、もう少しこの千手寺のことを知りたくなりました。 
 



Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 18:01 Comments( 4 ) 日夏歴史研究会

2011年05月23日

注目される 荒神山周辺

5月21日(土)には、荒神山周辺ウォーキング大会がありました。
市制75周年とかで大勢の方が参加されました。



荒神山古墳めぐりコース(6.8㎞)と宇曽川沿い山崎山めぐりコースの2コースに分かれました。



参加したのは、山崎山のコースです。



両コースとも山上で学芸員さんの説明がありました。

山崎山の山上から観音寺城や安土城方面をみると、こんな感じ。


説明板を読むとおよそ次のようなことが記されていました。

市指定史跡 山崎山城跡
 平成4年調査、石垣や櫓台などが確認され、土造りの山城でなく、石垣造りの山城と確認された。石垣は自然石を積み上げ、隙間に間詰石が詰め込まれた野面積み。2~3段の石垣の上に人工的にえぐられた地形が確認され、石垣は上部から切り崩された土砂で埋められ、城郭の破壊(破却)がなされたと考えられている。石垣の特徴が安土城と極めて似ており、織田信長の近江支配時に築かれ、破却も安土城が機能しなくなる頃と考えられている。
 山崎山城は、戦国時代には地元の領主の山崎氏の居城であり、天正10年(1582)4月21日において、山崎に「御茶屋」を設けて山崎源太左衛門が信長を接待した記録が残っている。
 この城は、安土城と佐和山城の中間地点で、しかも信長が整備した下街道(後の朝鮮人街道)を遮断する位置にある。信長の近江支配の支城として石垣造りの城へと大改修され、信長と命運を共にしたと考えられている。

ところで、5月28日に荒神山にある千手寺への見学会があります。
日夏歴史研究会の企画で、どなたでも参加できます。
お時間の許す方は、ご参加下さい。

新緑の荒神山の遺跡見学会と清掃活動   
 開 催 日   5月28日(土)13:10~16:30
 集合場所  宇曽川沿い千手寺山門前13:10(雨天の場合も)
 見学予定地 宇曽川沿い千手寺山門前13:10→(徒歩)→林道沿い千手寺前13:30→千手寺周辺の散策と清掃活動→千手寺堂内見学→千手寺出発16:10→宇曽川沿い千手寺山門前16:30(解散)

 近くにあって意外に知らない遺跡、なかなか訪れる機会が少ない遺跡を探訪します。
 豊かな自然と遺跡がいっぱいの里山を再発見してください。今回は、千手観音像をはじめとする諸仏が残り、彦根藩とも縁があった臨済宗の名刹千手寺を訪れ、清掃活動も実施したいと思います。お誘い合わせの上、山歩きや作業が出来る服装で、軍手・鎌等持参でご参加下さい。雨天でも堂内での作業等を実施します。






Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 21:13 Comments( 0 ) イベント

2011年05月17日

『日夏の歴史と文化』第20号

日夏歴史研究会のだより『日夏の歴史と文化』、記念すべき20号が発行されました。

荒神山を緑の山にした大橋利左衛門のこと、日夏村銃後奉公会や日夏青年学校実習田の写真、日夏青年団冠句集の紹介、5月28日午後の新緑の荒神山の遺跡見学会と清掃活動の案内、日夏歴史研究会の年度計画などが掲載されています。









日夏里館ロビーにも置かれています。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 19:30 Comments( 0 ) 日夏歴史研究会

2011年05月16日

今日の仕事

良い天気であったので、できていなかった仕事を少ししました。
先ず、大震災の支援のためのジャガイモ作りジャガイモプロジェクトの土かけをしました。

次いで、ヒマワリ種まき予定地の石拾い。そして、排水のための溝掘り。なんと16:00まで。

それからトラックターで掘り起こし。



そうもう一つ、菜の花の種を採ってみましたが、ちょっと早かったでしょうか?

今日はちょっと疲れ気味・・・

いろいろ伝えたいことがあるので、追々お伝えしたいと思います。


Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:36 Comments( 0 ) 活動メモ

2011年05月09日

赤いペコ 買いました。

5月7日まで開催の福島の物産展、色々な作品が並んでいました。





 日夏里館の存在自体はあまり知られていないので、チャリティーの物産展にどれだけの方かお出でいただけるのか、少し心配していました。

 5月7日(土)の夜には日夏里館利用団体の会議が開かれ、色々な動き、活動がなされています。追って紹介したいと思います。
 ともかく、物産展では日夏里館用に赤いペコを一つ購入しました。


 最後に物産展を開催されたお二人です。



Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 18:02 Comments( 0 ) 活動メモ
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。