2016年07月25日

県大生の調査 人々と水の関わりおよび生態環境

今日の午後は県大生の報告会。
滋賀県立大学環境科学部2回生による環境フィールドワークのHグループ21人による成果報告会がありました。調査は、琵琶湖集水域において人々と水の関わりおよび生態環境を明らかにすることを目的に実施されています。日夏町及びその周辺の調査成果で、次の項目順に報告されました。
 
 1.はじめに
 2.地下水と川(水路)の利用に関する調査
 3.エビと水路環境のかかわり
 4.魚類と水路環境のかかわり
 5.GISを用いた水路データの整備と魚類分布の解析
 6.おわりに
担当教員は、岩間憲治・平山琢二・平山奈央子・吉山浩平さん。



日夏町は自噴する井戸水があるのが特徴的で、現在も使用されている家がかなりあります。しかし、水道の普及や家の建て替え時の井戸の扱いにより変化もあるようです。地域の方も参加され、熱心に質問もされていました。
魚類では、ドンコやヨシノボリが多かったようですが、早くすばしこい魚は捕らえるにくい点などもあること、最近は見られなくなったが以前はドブ貝やシジミ貝がいたとの話などももありました。

5月から6月にかけての限られた調査ですが、平成18年から継続的に行われている生態調査との総合検討や今後の調査による検討が期待されます。
今回の意見も参考に報告書がとりまとめられるとのことです。成果がまとまれば、日夏里館1階ホールに展示していただけば、今日来れなかった地域の人も確認することができます。報告書と展示に、期待したいと思います。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 21:48 Comments( 0 ) イベント 日夏里館周辺

2016年07月19日

クリーンエネルギーの町 くずまき へ

 15日から18日に掛けて、滋賀県立大学の地域資源・エネルギーコーディネーター育成プログラムの実践現場体感特別講義に参加しました。15日の夜に彦根を出発し、16日10時から岩手県岩手郡葛巻町のくずまき高原牧場内 交流館プラトーの会議室にて「クリーンエネルギーへの取り組み等」を葛巻町役場農林環境エネルギー課の松村氏、「森林資源の活用、バイオマス事業等」について葛巻町森林組合代表理事組合長中崎氏の講義を聴き、昼食後現地を案内いただきました。葛巻町は、北緯40度、ミルクとワインとクリーンエネルギーの町と自称し、クリーンエネルギーによる電力自給率160%とのこと。


夕方には葛巻町江刈川の高家領水車の現地を見学し、赤い屋根の分校(旧葛巻小学校江刈川分校 平成17年3月閉校)で、高家卓範氏による「そばと水車でむらおこし-集落の資源を活かした地域づくり-」の講義を受け、その後「森のそば屋」で食事と懇親。先に見学した水車小屋付近に出るという姫ホタルを見に行けなかったことが少し残念でした。




  特に、食事等の準備をいただいた高家章子さんのお話に感心しました。
江刈川に嫁いでこられたときのこと、ぞばやを始めようとした時の苦労のこと、地域で了解を得るのに10年掛かったこと、そして、そばを売るだけでなく、「物語を売る店」を目指して運営してこられたという、その熱い物語をお聞きすることができました。現代の「語り部」を見せつけられたように思います。ちゃんと語ることの必要性を主張されているようにも思いました。また来てみたいと思わせる語りでした。
 17日は上閉伊郡大槌町の吉里吉里国、宮城県本吉郡南三陸町歌津の田の浦を訪れ、お話もお聞きしました。 3.11の震災被害とその後の各地の取り組みについては、簡単には語ることができないように思いました。

昨日梅雨が明けたとのこと。今日の日夏はきれいでした。




Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 22:45 Comments( 0 ) 活動メモ

2016年07月11日

日夏村役場事務室談話会

今日も暑い日でした。
午前は荒神山神社の古文書を読む会。
午後は、第4回目の日夏村役場事務室談話会でした。
話題提供は、県職として農畜産関係に永年勤められ、農業大学校長も務め、現在も関係して居られる荒木敬之さんに話題提供いただきました。


現代人の忘れ物・・・立ち止まり「足るを知れ」 との臨済宗東福寺派官長福島慶道氏の京都新聞「明日への視座」の文を提示いただき、日本人が突っ走っている間に落とし物をし、忘れ物(心)をしてきたとし、「心豊かな日本人」になることが説かれている。

そして、「知足者富」足ることを知る者は心常に富むとの色紙のこと。
「和」という字のこと。

また、農業を目指す女子の増加のこと、「たなつものを作る農業は不滅であり、生きる者にとって不可欠なものであり、自信を持って農業の道に進んでほしい。」と激励されていること。

第二部は、「近江牛の生い立ち」のお話。
更に、ウガンダへ行かれた時のカルチャーショックのことなどまで。

そして、鶏が玉子を生む機械になっているように、乳牛が乳を出す牛乳製造機械にさせられる乳牛の現状の話しは、衝撃的であった。年に5000㎏の乳を出す牛から9000㎏~12000㎏を出す牛に改良され管理される牛のことほか。
前回もそうでしたが、その道の人から、知らないことをお聞きできることは楽しいことです。

次回は9月12日です。8月は夏休みです。





Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 23:00 Comments( 0 ) 活動メモ

2016年07月04日

日夏里館に新たなイス そして +

2日・3日は県立大学の加子母木匠塾のメンバーによる新たなイスづくりが行われました。
2日は本当に暑い日でした。日夏里エコクラブのEMボカシを設置している場所のイスと展示収納スペースを兼ねたものでした。参加メンバーと作品はこんな感じでした。


3日は、南口の階段下に設置のイスで、大変手の込んだモノでした。完了するか心配しましたが、夕立が来る前に完了し、ホッとしました。



ところで、2日の午後は日夏里館の耐震改修を進めていただいた「石井和浩氏を偲ぶ会」のために、近江八幡に出かけました。このため、大学生の指導は荒木さんにお世話になりました。石井和浩さんは昭和36年生まれで、昨年暮れ、平成27年12月27日永眠されました。ヴォーリズ建築や歴史的建造物の保存再生を通じて、人にやさしいまちづくりを目指して活動され、もっと長生きして活動いただきたかった方です。ヴォーリズさんを敬愛され、困ったときには「ヴォーリズさんだったらどうしていただろう」と考えてこられました。一粒の会で最初から共に取り組んでこられた太田吉雄氏の追悼の言葉や、石井氏と同年の塩田氏言葉などを聞き、石井和浩氏が蒔いた種を育て活動を継承し広げていくことの意義を再確認した次第です。


日夏里館の改修は石井氏の最後の仕事の一つでもあり、この建物に籠められた人々の想いを大切にしていきたいと思いました。心からお礼申し上げたい。



Posted by 日夏ヴォーリズ建築の会 at 23:33 Comments( 0 ) 活動メモ 日夏里館
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プロフィール
日夏ヴォーリズ建築の会
フルヨじいさん

 本人はそんなに思っていないが、子どもたちから見ればやはりそのとおりか。

 日夏に生まれ日夏で暮らしてきた。これからも日夏の良さを再発見しながら暮らしていきたいと思う。できれば色々な方々と共に。