妙楽寺古屋敷遺跡の看板 出来た!

日夏ヴォーリズ建築の会

2011年01月25日 21:23

 三年前からお願いしていました妙楽寺古屋敷遺跡の看板、説明板が、設置されました。
彦根市役所都市計画課の北村さんから、看板が出来たとのお電話をいただいたので早速見に行きました。



 大変きれいな説明板で、発掘調査の成果、遺跡の図面や調査時のカラー写真などが入れられています。後に見える山は、日夏城のあった城山です。

 遺跡の場所は、荒神山北東の麓にあり、子どもセンターがある公園の南の端に当ります。
 説明板にあるように、遺跡の調査は昭和60年に実施されたのですが、彦根犬上広域廃棄物投棄場に伴うものでした。



 調査以前から日夏8ヶ村の一つ、妙楽寺の古屋敷があったところと伝承されていました。
 調査の結果、16世紀中頃の集落跡が現れたのです。
 石組み溝や道路などによって区画され、掘立柱建物やかまど、方形石組み施設などが発見されたそうです。












 







 妙楽寺のご先祖が住んでいた場所、考えてみるとその上にゴミが投棄されることについては気持ちの上で抵抗がないではない。
 せめて説明板でも設置しておかないと許されないのではないか、そんな想いでお願いしたのでした。
 この地を訪れた方が、妙楽寺古屋敷のことに気付いていただければと思います。

 村の跡に設置されたこの投棄場、その代償として提供された経費で、日夏の人たちが苦労して建てたヴォーリズ建築である日夏村役場の建物を保存活用するのでなく不要として放棄し、新しい町民会館を建設しようとされているそうだ。

 そのお金は、「ただのお金ではないはず!」と思うのは私だけでしょうか?


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