曳山「日夏山」の額発見

日夏ヴォーリズ建築の会

2014年01月26日 21:44

日夏里館の表に設置しています曳山「日夏山」は、戦後復興期の彦根の曳山の遺品として唯一のものです。
日夏町に払い下げられ、昭和29年4月に「日夏山」として巡行したことが知られています。また、昭和30年3月日夏小学校80周年記念にも活用されています。この曳山の額が残っていること確認できました。
日夏商工会の最後の役をしておられた若林貞男さん(湖東無線)が残しておられたものです。


額は2面あり、小さい方は縦20.4㎝、横50.2㎝の大きさで、独特の書体で「日夏山」と書かれています。曳山正面の唐破風の下に取り付けられていたもので、昭和30年の写真にも写っています。



もう一面の額は縦43.8㎝、横68㎝の大きさで、曳山真ん中に掲げられていたことが、昭和29年の写真から確認できます。表具に傷みがあり、日夏山と書いた書は残っていませんでしたので、将来修復が必要です。



ともかくも、約60年も前の曳山の額が残されていたことは幸いです。

日夏山の再生を何とかしたいものだと思います。
できれば、知恵や力をお貸しいただければ幸いです。


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