千手寺への尾根道

日夏ヴォーリズ建築の会

2017年04月23日 23:27

 4月11日の日夏村役場事務室談話会で、千手寺の住職さんに話題提供いただいてから、千手寺のことが気になり、荒神山ウォークで千手寺を目指すようになりました。
 朝鮮人街道から千手寺へ行く道の分岐点の所にある天王山、そこから山の尾根伝いに千手寺の方まで歩く。階段が整備されているが気になる風景もある。階段を新しくした時の古材が散在することだ。

 まあ、アップダウンがあり、途中から階段等も整備されておらず、ほとんど通る人がいない。しかし、誰かが黄緑色のビニールひもを点々とくくりつけられていて、意外に迷うことはない。途中で右に折れると千手寺の墓地の方へ行くことができ、そこから下っていくと千手寺境内へ出ることが出来る。

 右に折れないで屋根筋をそのまま登って行き、北東から登ってくる尾根(千手寺の背後の山の尾根)にであう少し手前を右に進むと、行者堂と籠堂(こもりどう)があった場所に出る。

行者堂と考えられる建物は、かなり傷んでおり、役行者・不動明王・愛染明王の仏像は本堂に保管されているという。行者堂の一段下に平場があり、井戸らしき窪みも認められる。平場の奥に籠堂の基壇跡があり、瓦が散乱している。その瓦の一つには「明治十三歳 清崎瓦屋平三郎」のへら書の文字が認められる。


平場の下手は桧林で、行者堂背後の尾根上には大きな立石が存在する。この大石が千手寺の山号である「石頭山」と考えられる。
 この尾根筋の道はウォークラリーのコースからはずれているようですが、なかなか興味深い山道と思われます。


こんな花を見かけることも出来る。

 ところで、今日も素晴らしい天気で、降誕会の白像が廻ってきました。以前は千手寺で行われていて、千手寺では5月8日に開かれます。その山寺の雰囲気は素晴らしく、お参りされることをお勧めします。それはそうと、苗も大分育ってきて、田植えの準備に追われそうです。


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